必要なものにはコストを惜しまず、不必要なものは絶対につけないという哲学。
大学でインダストリアルデザインを学んできたオレみたいな人間にとっては、とても馴染み深い「GKデザイン」が手掛けたのが、このYAMAHA「SRX400」だ。ハタチで免許を取り、これまでに色んなバイクを乗り継いできたが、中でもこのSRX400はレーサーレプリカ全盛の時代に、まるで工芸品のような美しさを放っていた。
1980年代、メーカー各社はレースで得た技術を目一杯詰め込んだモンスター級のバイクを次々投入していった。世はまさに『パワーがあり速いやつが偉い』という時代だった。そんな1985年にSRX400は誕生した。レーサーレプリカ全盛の時代に「セルなんて、この軟弱もんが!」と言わんばかりに・・・
キック式ですよ!
さらに「カウル付きにあらずんばバイクにあらず」と言う時代に・・・
メーターバイザーすら付いてないw
バイクの基本構成をひとつひとつひ丹念に磨き上げていったような車体構造だから、レーサーレプリカのように特に際立ったメカニズムなんかいっさい持たないという潔さに加え
性能じゃねえ、見た目だろ!
と言わんばかりのショートマフラー。本来であれば性能から導き出されて作りあげるところ、全体のデザイン上どうしてもショートマフラーにしたいがために、先にカタチありきで開発したマフラーw
大事なのはパワーじゃねえんだよ!
操作性こそ最大の武器なんだ!という思想哲学のもと徹底した軽量化や見た目の質感向上の為にアルミをふんだんに使っているw
当時のカタログに掲載されたキャッチコピーがSRX400がなんたるかを端的に表現していた。そのキャッチコピーとは・・・
SRXが一番美しいのはマシンを降りた時だ!
SRX400とは、乗らずに眺めることをメーカーが推奨した唯一のバイクだったのだwww
真面目な話し、3年前にMT03に乗っていた時、蔵王エコーラインでSRX600にちぎられたことがあった。ホント馬鹿にできないっすw
0コメント