大切なのは自分のしたいことを自分で知っているということ

いま乗ってるBMW R nine T Scramblerと最後までどちらにしようかと迷ったのがDUCATIのSCRAMBLERだった。このSCRAMBLERと呼ばれるバイクは、ストリート系カスタムの王道であり、アップマフラーやブロックタイヤでオフロードテイストに仕上げたバイクのことを指して言う。そもそもバイクでいうところのスクランブラーとは「よじ登る者」「這いつくばって進む者」という意味を持っていてダートの坂道をぐいぐいと駆け上がるバイクというところから命名されたらしい。

いわゆるオフ車とはいったい何が違うのか?

1960年代、日本はもちろんのこと欧州や北米のような自動車先進国でも、まだまだ未舗装路が多かった。確かに当時の刑事ものの映画などを観ていても、東京ですら砂埃が舞うような未舗装路が至るところにあった。1960年代とはそういう時代だったのだ。そうした未舗装路を少しでも快適に走るため、オンロード用のバイクにブロックタイヤを履かせ、悪路での走破性を高める目的でマフラーの出口をカチ上げたモデルが重宝された。これがいわゆる「スクランブラー」の始まりだった。
その後、1970年代に入るとサスペンションのストロークを長めにした、本格的な悪路走破を前提としたオフロードバイクの開発が世界中で進んでいく。やがてスクランブラーの存在感は徐々に薄くなっていく。
スクランブラーのベースはあくまでオンロード車であり、基本的な構成もそれに準じたものとなっている。だから激しい凹凸の轍を乗り越えたり、岩場を走り続けたりする事はもちろん苦手だ。しかし、一方でアメリカを中心に人気が高まっていたフラットダートレースでは、本格的オフロード走行の基本性能をあまり必要としていないので、依然としてスクランブラーのような車体構成が好まれていた。いわゆる「トラッカー」と呼ばれるフラットダートを楽しむためのバイクだ。
1987年に発売されたYAMAHA TW200の登場は、新しい時代のスクランブラー、つまり「ストリートトラッカー」の幕開けとなった。90年代にはキムタクが出演したドラマの影響もあり、カスタムユーズの若者を中心に爆発的な人気を博した。やがてTW200に続いてホンダFTR、スズキ・グラストラッカーやバンバン200、カワサキ250TRといったストリートトラッカーが国産メーカーから次々発売され、200〜250ccのストリートトラッカーは一大ムーブメントとなる。当時、ストリートカルチャーにハマっていたオレは御多分に洩れずカワサキの250TRに乗って、ドリフトさせながら通勤していたw 
しかし、こうしたムーブメントに冷や水をぶっかけたのが2006年の道交法改正だった。この改正でバイクの駐車取り締まりが首都圏を中心に強化されていったのだ。その結果、首都圏をはじめとした都市部を中心にバイクの購入者が激減していった。また、新たな排ガス規制への対応が難しくなっていった2008年にTW200が国内販売を終了し、17年のユーロ4の施行に合わせてFTR、グラストラッカー、バンバン200、250TRが相次いで消えていった。90年代から始まったストリートトラッカーのブームはこうして終焉し、若者のバイク離れは一気に加速していった。
日本にもこうした「スクランブラー」や「トラッカー」のバイク文化があり、その中でメーカー各社が競い合っていた時代がある。今、このカテゴリーは外国メーカーの独壇場となっており、国産バイクの復活を願ってやまない。けど、復活した頃には・・・

オレ生きてないかもw

バイク★チョイノリ

🛵 BMW R nine T Scrambler 🛵 仙台市内からチョイノリで楽しめる場所を紹介 景色や食べ物など思いつくまま徒然に あと、無性に好きなものについて

0コメント

  • 1000 / 1000