トーマスは傷ついていた

映画の冒頭、トーマスの仕事部屋には『マトリックス』のフィギュアが置いてある。そのフィギュアをトリニティ、センチネルの順番にカメラは舐めるようにパーンしていく。するとその先に中指を立てたデッサン用の手の置物が置いてあり、まさしく一作目の取り調べ室でトーマスがスミスに向けて中指を立てたシーンを思い出すようなシークエンスだ。しかし一方で、その後にマトリックスがゲームやフィギュアなど様々な商品化、さらに映画会社による度重なる続編の催促など、そうした背景や経緯を考えると、これらの貪欲なる金儲けに対しての「クソくらえ」と言うメッセージだったとも受け取れる。トーマスが監督ラナ自身の投影だとしたら、次々商品化されていった自分の作品に関しては、クリエイターとして相当傷ついていたであろう事は充分に窺い知れるシーンのひとつであった。
こちらは先頃公開されたジェファーソン・エアプレインの「ホワイトラビット」のサイケディリックなアニメーションビデオ。

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