二人の男が監獄の窓から外を眺めた。一人は泥を、もう一人は星を見た。
欧米では古くから高速道路における二人乗りは認められていたが、日本の場合は2005年にようやく解禁された。1965年からずっと高速道路での二人乗りが禁止されていた為に解禁当初はずいぶん不安視された。そもそも一般道と高速道路では走行のリスクはどれぐらい違うものなのだろうか?
資料:ドイツ連邦ハイウェイ調査研究所
実は日本でそのような調査を実施したことがないのでドイツにおける二輪車事故死亡率のデータで判断するしかない。ドイツの走行データの交通量当たりの死亡率によると、オートバイが高速道路を走行する時の事故リスクは、一般道を走行するリスクの1/3である。
一般道は、交差点での右左折やすり抜け等の死角を原因とした事故の発生機会の多さがその率を高めているであろうことは容易に想像がつく。高速道路では右左折のような障害はないし、渋滞時は別だが走行中のすり抜けは少ない。単純に速度が出ていることだけで、危険だとは言いきれないのだ。
この二人乗りには条件があるのをご存知だろうか?
高速道路における二人乗りの条件として排気量125cc超のバイクであることは当然ご存知だろうが、運転者は20歳以上で免許取得後3年以上の経過という条件があるのだ。その条件によると早くとも23歳からしか高速道路での二人乗りは許されていない。もしも違反した場合には反則金1万2000円が科せられる。
さらに同乗者にも条件が課せられている。二人乗り可能なバイクの条件として「タンデムグリップおよびタンデムステップを有するもの」という保安基準があるため、同乗者にはこれらの装備を適切に使える年齢や体格の条件が求められている。つまりタンデムステップに足が届かない人は乗せられないのだ。
クルマの場合、1人増えたぐらいで運転特性が変わることはない。しかしバイクの場合、そう単純なことではない。同じバイク乗りとのタンデム、特にコーナーリング時の体重移動は息が合うと面白いぐらい曲がるのだが、バイクを知らない人を乗せると厄介だ。コーナーで曲がりたい方向へバイクを傾けようとすると、怖がってカラダを起こそうと頑張るからだ。その結果どうなるかというと、すでにコーナーへ侵入してるにも関わらず・・・
真っ直ぐ走り出すのだw
この歳になると荷物以外は乗せたくない。まあ、独りで乗っていても重量は二人分www
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