永遠なる野生の7人

両親が学校の先生をやっていた関係で、積極的に漫画本が読めるような家庭環境ではなかった。だから全共闘世代のおじさんがこっそり我が家に持ってくる、彼が読み終わったばかりの少年マガジンに掲載中だった『あしたのジョー』や『巨人の星』を読むのが密かな楽しみだった。そんな小学校時代におじさんから教えてもらったアクション漫画が『ワイルド7』だった。掲載されていたのは「週刊少年キング」と呼ばれる、大手の「少年マガジン」や「少年サンデー」とは違い発行部数の極めて少ないマイナーな週刊漫画だった。『ワイルド7』以外に取り立てて読みたい漫画がある訳じゃなかったので単行本になってから読むしかなかったのだが、その単行本が自由に買えるようになったのは、ようやく中学に入ってからのことだった。
『ワイルド7』の何がそんなに夢中にさせたのかと言えば、アクション映画を思わせるようなその奇抜で壮大なストーリー設定とオリジナリティあふれるアクションシーンの描き込みだ。「7」という設定にもポイントがあり、キャラの豊かな個性はおそらく映画『七人の侍』から影響され、アクションシーンはおそらく『007』シリーズのような世界観が影響していると思われる。特にボンドガールを匂わせるグラマラスな美女などは少年たちの幼心を惑わせるに充分な存在だったw
自分のバイク好きも、元を辿れば『ワイルド7』に行きついてしまうほど影響を与えてくれた漫画で、今でも時々読み返すことがある。実は最終話である「魔像の十字路」は一度も読んでいない。というか、読めないのだ。読んでしまうと自分の中で『ワイルド7』の物語りが完結してしまうからだ。この壮大な物語りが自分にとって永遠なるものである為には最終話のエンディングに触れてはいけないのだ。そんな理由でいっさい触れないまま・・

42年も経ってしまったよw

実は映画『男はつらいよ』も最終話を見ることなく、1話目にまた戻りループして何度も繰り返し観ているので「寅さん」も自分の中では永遠なる存在なのであるw
これは懐かしいテレビ版『ワイルド7』のオープニング動画。
主人公の飛葉大陸役に抜擢された小野進也はバイクスタントに自ら果敢に挑み注目されたが、撮影中に足の指を3本切り落とす事故を起こしてしまう。彼は「主役がケガで降板してしまっては・・・」と、麻酔を射ちながら収録に臨んだというエピソードの持ち主だ。

バイク★チョイノリ

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