映画『モーターサイクル・ダイアリーズ』
4つのタイヤで自立しているクルマとは違ってバイクはたった2つのタイヤでバランスをとらなければならない。だから簡単にバランスを崩してしまうし、自分の意思とは異なる動きをしてしまうこともある。いくらバイクの性能が進化しているとは言え根本的に危険な乗り物であることは昔も今も変わらない。それでもバイクでしか味わえない世界があり、それはそれで刺激的なのである。
映画『モーターサイクル・ダイアリーズ』は若き日のチェ・ゲバラが1939年式のノートン500に跨り、アルゼンチンのブエノスアイレスからベネズエラの南米大陸最北端の地であるカラカスまで1万2425kmをただただ走り抜ける、というだけの行き当たりばったりの旅の物語である。この平和な時代にわざわざバイクで冒険の旅に出る必要なんてないかもしれない。しかし、彼が跨ったノートン500から見た風景や体験が伝説の革命家チェ・ゲバラを生んだようにバイクにはバイクでしか見えない風景や世界がある。
ある記者に「あなたが旅をする目的とは何ですか?」と尋ねられたゲバラが「旅をすること」と図らずも答えたように、きっかけや理由なんかどうでも良いのかもしれない。それでも行き当たりばったりの旅から「キューバ革命」が生まれたように、もしかしたら革命的な何かが生まれるかもしれない。だから、
老人たちよ
若者の邪魔ばかりしてないで再びバイクに乗って旅でもしてみようじゃないかwww
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